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天手古舞  written by Daisuke Miyajima.

静岡の沼津を通り越し、静岡市も通り越したところに掛川という町があるんだけど、そこの山奥に、かなり山道を登ったところに、 秘密の穴場、天手古舞というキャンプ場?がある。本当に山に囲まれたところにいきなり現れる集落のようなこの場所。 週末に家族が借りたり、イベントスペースとして使われたりと、使用目的はさまざまなのだが、場所は最高に景色がよく、 大きなログハウスには昔風の囲炉裏やロフト付きの寝室、 お風呂にトイレもあるので一日泊まって森林浴するにはうってつけの場所だといえよう。

今回はNarcotic∞Iterator Sound Systemというサウンドクルーの野外パーティーでお邪魔したのだけど、山でいろんな植物、 木や虫たちを近くに感じながらスピーカーから流れる爆音を聞くのは相当気持ちいい。 こういう場所でパーティーしているといつも思うのだけど、 聞きなれない図太い低音や機械音を初めて聞く虫や木たちはこの爆音をどう思っているのだろうか?音は空気の振動だから、 耳がなくたって確実に感じ取れるはずなんだ。迷惑なのだろうか?それともいつもはない振動が心地よく、 植物の成長を促進したりするのだろうか?そして虫たちはいまだかつてない振動に間違えて発情してしまったり、 興奮して仲間に噛み付いたりもたりするのだろうか?

とにかく山々は鳴り響く音を反響して、とおくのほうから山びことして時間差で音を返してくれるので、ここでは右から左から、 前から後ろからと自分に迫ってくる音によって幻想的な別世界にいつのまにかさらわれてしまう。 これには一流メーカーのホームシアタースピーカーセットも真っ青だろう。

ところでここの天手古舞にはもちろん管理人がいる。KIYOさんにSUSUさんという兄弟でやっているので、 僕らは勝手に天手古ブラザーズと呼ばせてもらったのだが、 都会に住んでいる僕らにとって彼等が興味深い生活をしているのは言うまでも無いだろう。

彼等は天手古舞に住んでる訳ではないようだが、車で一時間圏内のところに住んでいて、 利用客や訪問者がいない日でもよくココに来るのだという。朝起きてここに来て山と共に時間をすごし、日が暮れたら帰る、 子供のときあった公園の遊び場所のようなノリでこれるのだからいいよなぁ って感じである。 世の中には色んな暮らし方があると思う。便利な生活とは180度変わるけど、てんてこブラザーズの様な暮らし方は無駄がなく、 ストレスも少なく人間らしく暮らせるような気がした。

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