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UNDERGROUND ロードトリップツアー 3  written by Daisuke Miyajima.

アーカンサー州の人たちには喋り方にすげえ癖があるようだった、そしておかしなスラングも。 fixという単語があるんだけど、これは直すとか調整するみたいな意味がある。パークでデモ中に積み上げた板をオーリーで飛ぼうとしていると少年が一人ボクに聞いてきた。
「Are you "fixing" to ollie over the boards?」 意味が分からなかったので何?と聞くと。どうやらボクがオーリーで積んである板を飛ぼうとしてるのか、と聞いているらしかった。ここではtrying toとか何かを成し遂げようとしている事をfixと置き換えるのが流行っているらしかった。

もちろんカリフォルニアにはないスラングなんで、その言葉を使うのがボクらの間で流行って、何かとおもしろがって使った、例えば「車を直そうと思う」直すという言葉はfixなので普通なら「I am trying to get fix my car」だがこれがアーカンサー風に言うと「I am fixing to get fix my car」シャレになって面白い。

最小年15歳のマークは喋る人全員に警察に逮捕されそうになった事を得意げに話しているようだった、そうとう刺激的な事だったのだろう。

次の朝モーテルをでてテネシー州メンフィスに向かおうと車に乗り込んですぐにスケート出来そうな場所を発見、パークばかりのスケートに飽き飽きしていた所だったのでしばし皆ストリートを楽しんだ。

テネシー州メンフィスには3時間ぐらいで着いたがいきなりデモって事になっていて車の椅子の形に固まっていたボクらの足腰とケツを温めるのにはそんなにすぐにと言う訳にはいかなかった。おまけにボクは前日膝を強打していてちょっと滑れなそうだなーぁ なんて感じ、リチャードは昼間のストリートで大きなギャップを飛び越えていて、何度かしりもちをついていた。おかげでズボンは破け白いトランクスに血がこびりついている。

しかしパークに入るとキッズがわんさか、MCは興奮してマイクを握り、「UNDERGROUND TEAMが来たぞーぅ!!皆大きな拍手だー!」といいだし勝手にメンバー紹介を始めだした、ボクの紹介になった時「このマザーファッカーは日本からわざわざやって来たサムライだぞーー 皆拍手しろー!」 等と叫んでいる。あちゃーー膝がいたいので今回は休んでいようと思ったのに、、 ちょっと滑るか、、とランプで体を温め始めたのだが1分もしないうちにコントロールをミスって板がまたピンポイントで膝の痛い場所に カッツーン ヒットし、脳みそにまで激痛が刺さって来た。2回目は痛い、本当に動けない、サムライ早期終了。

悔しい事にこのパークは今まで訪れたどのパークよりもきれいでセクションの配置等も完璧で皆も生き生きスケートができたしローカルキッズは勢いもある。デモは最高に盛り上がった。スケートせずにひたすら膝の痛みと戦っていたボクを除けば、の話しだ。

面白かったのがこの日の夜だったのだが、疲れているランディーとリチャードを置いて夜の街に繰り出す事になった。遊びにいこうと言い出すのは常にメキシカンのラウルなのだがこの日もそうで、ボクらを泊めてくれていたウォルターの昔の友達で今はこの街に住むブラッドも半ば強引に連れ出された。「ブラッド 行こう!夜はこれからだって!」「いやラウルしかしね、俺もこの街は長くないけどココはカリフォルニアじゃないんだからあんまりパーティーはないぞ、皆家に帰って寝てるんだよ、本当に行くのか?」 「何いってんだって、行かなきゃはじまんないだろって!」 「寒い感じだと思うけどね」「はいはい 早く行くよ はいはいっ!」

こんな感じでとりあえず近くのバーに向かう事になった。誰もいない静かなバーを予想して中に入るとなんと、そこでは20〜30人位のアメリカ人カラオケ大パーティーが開催されているではないか、日本のカラオケとは少し違い、普通のバーにステージがあり歌いたい人は、ステージにあがり歌い、皆はフロアで歌に合わせて踊りまくりという感じで皆好き放題めちゃくちゃ状態。得に誰と誰が友達だとかは関係ない様に見えた。

行く前の不安と来てからのアガリ具合のギャップが激しかった為か、ラウルはいきなりテキーラ一気!一気!一気!この時点でボクは嫌な予感が、、このラウルは酒乱なのだ。

ブラッドもこの街の夜ははなから諦めていたらしくあまり夜遊んだ事が無かったようだ、しきりに「この場所がこんなに盛り上がってるとは知らなかった」を連発、そしてテキーラも連発! おいおいお前は運転だろうが、というボクの心配をよそに危ない夜がはじまろうとしていた。


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